職場見学、インターンシップも評価されている



前項では、積極的に職場見学やインターンシップへの参加、OB・OG訪問をすることについて説明しました。

就活生にとって、自分の目で就職先を確かめることは、就職先を選定するために大切な取り組みの一つです。
また、さまざまな治療院や医療機関をみておくことは、自分の視野を広げる意味もあります。

その一方で、採用側の視点で、職場見学やインターンシップの意義について考えておくことも必要です。

では、採用側はどのような視点で職場見学やインターンシップをとらえているのでしょうか?

それは、

〈Point〉
採用側にとっては、職場見学やインターンシップ、OB・OG訪問も採用活動のひとつである

ということです。

つまり治療院や医療機関にとって、職場見学やインターンシップなどの受け入れは、モチベーションの高い学生の採用につながる大切な採用活動の一つということです。

前項で職場見学やインターンシップを依頼する場合の注意点について簡単に触れておきましたが、ここでは受け入れ側(採用側)の視点に立って、更に一歩踏み込んで考えておきましょう。

職場見学やインターンシップの受け入れを行っている治療院などは、オフィシャルな採用試験ではない形で、優秀でモチベーションが高い学生(転職者も含む)と接触したいという考えを持っています。
特に自ら積極的に職場見学やインターンシップに参加しようとする学生は、高いモチベーションを持っている傾向にあるといえます。
そうしたモチベーションの高い学生と接触したいという思いが採用側にはあります。

もちろん中には、みなさんをはじめとした後進の育成のために自分たちの治療院をみせることで、みなさんの視野を広げようとしてくださっているところもあります。

しかしながら、職場見学やインターンシップは、非公式な形だとしても受け入れ側(採用側)からすれば採用活動のひとつの方法であることにかわりはありません。
その点は、みなさんがまだ1年生や2年生であってもそうです。

この点はしっかりと認識しておく必要があります。

もちろん具体的な志望先以外の治療院や医療機関の職場見学やインターンシップに参加することがいけないということではありません。
ここで考えておいていただきたいのは、職場見学やインターンシップ、OB・OG訪問をする場合の心構えという点になります。

つまり、ただ漠然と治療院の見学やインターンシップに参加するようなことはしないということが重要だということです。

一般的には、職場見学やインターンシップでは、治療院のビジョンや方向性、治療スタイル、患者層、1日の業務の流れなどを説明してくれることでしょう。
受け入れ期間によっては、一緒に体験業務をさせてもらえる場合もあるかと思います。
そうした中で、みなさんが話す内容や態度(マナー)などが評価されていると思っておいた方がいいといえます。

つまり、職場見学やインターンシップでは、非公式とはいえ、採用に直結しているものとしてとらえておく必要があるということです。

たとえ、みなさんが自分の視野を広げるために職場見学をしたとしても、受け入れ側(採用側)は、接触した学生の中で優秀な学生がいれば、当然、「採用したい」と考えます。

そのため、何気ない会話の中でも、みなさんの意欲やスキル、人間性、協調性、積極性などが評価されていると考えておきましょう。

職場見学やインターンシップで高い評価が得られれば、そのまま採用につながるケースもあります。

そこで職場見学やインターンシップに参加する際には、下記の点を意識しながら参加することが必要です。

〈職場見学やインターンシップに参加する際に準備しておくこと〉
①自分の目標や治療家としてのビジョンについて
 ・どんな治療をしていきたいのか?
 ・どのように社会(患者)や治療院に貢献していきたいのか?
 ・現在は、自分の目標を実現するためにどのような努力をしているのか?
②今回、なぜ、その治療院や医療機関に職場見学やインターンシップを申し込んだのかに
 ついての理由
③職場見学やインターンシップを通じてどんなことを学びたいと思ったのか?

こうした点については、参加する時点での考えとして自分の中で整理しておきましょう。

このように説明すると、「まだ具体的に答えられないから職場見学やインターンシップに参加しない方がよいのかな?」というように考えてしまう方もいるかもしれませんが、そうしたマイナスの考え方は持つべきではないといえます。

もちろん、しっかりと答えられればベストですが、仮に職場見学やインターンシップに参加する段階でまだ自分に自信が持てない場合でも、逆に職場見学やインターンシップを通じて、自分に足りないものは何かを知るチャンスになります。

今の自分に足りないものが何かを意識できるようになれば、これからどうやって埋めていけばいいのかを考える機会になります。

・治療家としての心構えが足りないのか?
・技術や知識レベルがどのぐらい足りないのか?
・自分の設定した目標が低すぎるのか?
・独りよがりの考え方をしていないのか?

実際に治療家として仕事をしている多くの人たちと接することで、その人たちと自分の差を意識できるようになれば、それを埋めるために「何をしなければいけないのか?」ということが理解できるようになります。
そうしたことがわかれば、みなさんは成長する機会を得ることになります。

そして、成長し続けるという高い意欲を持ち続けることが成功するためには必要なことです。
つまり、「就活中でも日々、自分を成長させ続ける」ということが大切になります。
この点は、就活中も就職してからも決して忘れないようにしていただきたいと思います。

こうした「成長し続けようとする意識」を身につけることができれば、漠然と就活に臨んでいる人たちとは比べものにならないくらいの差をつけることができるようになります。

「自分が考えているイメージが正しいのか?」、「今の自分に足りないものは何なのか?」、「もっと努力が必要なことは何か?」を知るためにも是非、職場見学、インターンシップを利用してください。

なお、まれに就活における職場見学やインターンシップの意義を間違え、単に治療技術を学ぼうとしてしまう方がいます。
治療技術を学ぼうとすること自体は、決して悪いことではありませんが、そうしたものは講習会や就活と切り離して技術見学をさせてもらうものと考えておきましょう。

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